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歴史から学ぶモノとは

長州vs会津

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長州vs会津

長州vs会津
長州藩 37万石 志 藩租毛利元就
会津藩 23万石 忠 藩租保科正之(家光の弟)

何故戦争は起きるのか、何故戦争は避けられないのか

会津藩
「什の掟」 思考を停止させるが、精神的に美しい。理屈ではない
その一つに、「やってはならむ、やらねばならぬ、ならぬことはならぬものです」
全てにおいて、思考停止ではないが、年上の人には逆らってはならぬという形で伝わっている風土を生み出している。

日新館が「什の掟」として伝わっている
家光は、保科正之に目をかけて、その才能を見出した。
正之は、会津藩家訓の15条を創った。

その一条には、「幕府に忠誠を尽くし、もし幕府に忠誠を尽くさない事柄については従う必要はない」と

長州は、毎年「幕府追討はいかがでしょうか」「まだはやかろう」という。正月の儀式があったと言われている。幕府への反抗心が、長州を作り上げて行った。

120万石から、37万石へ。
山口の萩市には、江戸幕府への対策が今も残っている。

江戸幕府は、長州への圧力を強めていった。なんだかんだと、お金を使わせた。
そのことにより、借金が膨れ上がり。家臣をリストラするしかなかった。
しかし、その結果、武士が農民になり、私塾が増える結果となった。
それが、長州藩の基礎となっていく。

会津藩も長州藩共の、教育立国であったが、内容が全く違っていた。

会津藩は、太平の世で培った教育であり、長州藩は厳しい中で生き残るための教育であった。
長州では、戦国時代は続いていた。

会津藩の「什の掟」は、道徳を超えた力がある。しかし、思考停止に陥りやすいので注意が必要である。人間関係の信頼は理屈ではないところで成り立っている。
会津は、「なになにをしてはならない」長州は「何かをしなくてはいけない」
価値観がまったく違う集団が、歴史を作っていた。

両藩には、中興の祖がいた。

会津藩は、家老の田中玄宰(たなかはるなか)1748~1808天明の大飢饉が襲う。
2000人の餓死者。
地場産業の立て直し。会津漆器、酒造り、朝鮮ニンジンは、養蚕を藩主導で奨励。
経済復興の足がかりを。
武士の秩序も乱れていた、日新館を設立して教育に力を入れた。
文武両道の教えをすすめた。忠義と礼節を重んじた。ヒトの心を改革した。

長州は、7代藩主毛利重就(もうりしげたか)1725~1789
新たな税収を得るため、4万石の新田を開拓。
また、「御国政御再興記」に残る、特別会計として借金には返済しない帳簿を作成。
資産運用、「撫育方」を設置。新たな塩田の開発。36万石の塩を産出。
それ以外に、ろうや紙を産出した。「三白」と言われる。
また、下関の港に「越荷方」を設置し、倉庫業や金融貸付を行うことで莫大な利益をえるようになった。
「撫育方」は、今でいう総合商社としての役割を果たしていった。
他藩を圧倒していく財力を身につけて行った。

この財力が、維新の原動力になっていった。「撫育方」=社内ベンチャーだった

会津藩の武士の子は、九九ができなかった、お金やいやしいものだと言う考え方の風土がどこか残っていた。教育の中身が、精神的なことに偏っていた。

会津は、高付加価値商品の開発を行ったが、長州は生活必需品の開発だった。

会津は、優等生レベル。長州は、実利主義


幕末で、この両藩は激しく対立する。
会津は幕府を守ろうとするが、長州は日本を守ろうとする。

何故そうなったか、会津は「什の掟」によって、利なくとも京都守護職を引きうける。
長州は、攘夷に単独で決行。その礎となったのが、松下村塾での若者たちであった。
しかし、結果長州は欧米列国の強さを身にしみて感じることになる。

そして、禁門の変が勃発。京都が焼け野原一歩手前まで。

朝廷も、右往左往していた。孝明天皇は二面性があった。

朝敵となった長州

長州3千vs幕府15万
長州全藩一致で、商人も農民も戦争に参加。幕府を打ち破る。

慶応3年(1867年)10月14日大政奉還

新しい政治の形を、合議制に徳川を入れないことに決する。
1867年12月9日王政復古の大号令
慶応4年(1868)1月3日鳥羽伏見の戦い。
旧幕府軍が敗退
慶応4年(1868)4月11日 江戸城無血開城

しかし、会津藩は闘い続ける。

人はほおっておけば戦争をしてしまう。
共通の難題を与えると敵同士でも協力をする。それが、薩摩と長州だった。

会津と長州は、価値観の戦争


日新小学校では、今も「什の掟」を朗読している学校が
萩では、吉田松陰の言葉を、明倫小学校では朗読されている。

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